光明元年

雑感

穏やかじゃない場所

日曜日の日記 冷蔵庫の中ではたくさんのものが傷んでいる。6個入りの卵のパックに表示されている賞味期限は3月10日。今日は19日。残っていた2個を手に取り、スクランブルエッグにすることにする。牛乳も入れようと思ったが、昨日、コーヒーに牛乳を入れた時…

江戸川橋の正午

平日は会社の近くにある神田川沿いの遊歩道のベンチで昼ごはんを食べている。この場所では近隣の会社に勤めている人たちがぽつぽつと一定の距離を保ちながら昼ごはんを食べていたり、工事現場の作業員がベンチがわりに設置されている平たい石の上に寝そべっ…

土曜日、友達のライブを観に練馬へ。午後に母親と会う約束があったので母同伴で。練馬駅で降りたのは初めてだったけど、光あふれる良い駅前だった。人が少ないのも最高。 日曜日、早稲田松竹の「恋人はアンバー」と「アザー・ミュージック」の2本立てを観に…

千のナイフ

坂本龍一の千のナイフ(Thousand Knives)のピアノバージョンが好きで最近めちゃ聞いている。原曲と打って変わって百貨店の春のバーゲンのCMソングになっていてもおかしくなさそうなトレンディーな雰囲気。春っぽい。キラキラ。 Thousand Knives - song and …

日比谷線の床が海みたいな色できれいだった

コロナ禍の影響とかあんまり感じないくらい元来引きこもり気質で、家と最寄りの図書館を往復するような生活を数年していたけど最近は意識して出歩くようにしている。ものを知らなすぎると思ったから。 土曜日は東京五美大の卒業制作展を見に行った。 造形大…

新宿武蔵野館のレイトショーで「そばかす」を観た。先々週は同じ時間帯で「戦場のメリークリスマス」を観た。 最近、仕事で全然余裕がなくても、やらなきゃいけないことがたくさんあっても、それらを一旦脇によけて平日のど真ん中に映画を観に行くということ…

帰宅時間の中野駅前は今日この世が終わるのかというくらいの騒々しさ、しかも雨まで降っていて駅の床は汚く濡れ、みんな不快に耐えた顔をしている、集団パニックが起こる一歩手前でとどまっているようないやな緊張感があった。私もなんだかムシャクシャして…

普段あまりに本を読まないので、今年は本を読もうと思って意識的にたくさん読むようにしている。年始にTwitterで見かけた誰かの真似をして「今年読みたい本100」を書き出した。100冊も読めるわけないけど、とりあえず書き出したことで自分がどんな本を読めて…

1231

夕方に猫に餌をやってから実家に帰る以外に何もやることがなかった。 近所の鯛焼き屋にあんこもち用のつぶあんを買いに行き、用を済ませた帰りにサンマルクに入る。おそらく全員80代以上であろう男女4人組の隣の席が空いていたのでそこに座って会話を盗み聞…

アイドルが好きという話

少し前に自分の好きなものってなんだろう?という話をしたとき、あんまり好きなものないのかもって言ったら結構当然のようにえ、アイドルは?って言われて、うーんそれはなんか違うんだよなと思った。 アイドルが好きだしアイドルが好きだって言うけど、それ…

20221220-1226

12/20 はじめて上層部抜きで会社の若い人たちと飲みに行く。上司の悪口を言うのは楽しかったけど不毛な感じがした。 こうしたらもっとよくなるのにとか、ここはおかしいからこう変えたほうがいいとか、他の人がどう思っているのかを知れたのはよかった。 上…

会社、公園、本屋、西友

12/18 昼前にチャリで近所の印刷工房みたいなところにリソグラフの体験と説明を聞きにいく。通ったことない道で秀和レジデンスを発見。リソグラフの話はチンプンカンプンだったけど試しに持って行ったデータを緑と黒の2色で藁半紙に刷ってもらったらオフセッ…

BACHプラザ

今日は12時に起きてうどんを作って食べてまた布団に入って日が暮れるまでそのまま布団の中でネット見たりコーポ・ア・コーポの最新話を読んだりしていた。18時くらいになってから家を出て荻窪の駅前のミニヨンに行って温かい紅茶でも飲みたいと思っていたの…

20221215

文字を書くことを楽しく感じはじめた小学生くらいの頃、響きと字面が気に入った「世良」という文字と「殺」という文字(殺のほうは小二病だった)をコピー用紙に大量に書き殴っていて、この子は一体世良公則になんの怨みが…と親を心配させたことを仕事中に突…

0929

本になって世の中に出る前のやすりがけされていない文章を読む仕事をしている。そういう仕事をしていると、よく見ると理路が崩壊した文章が活字を纏って澄まして並んでいるのを本当によく見る。口先で「丁寧に説明したいと考えている」などとそれらしいこと…

推しについての覚書

昨今の「推し」ブームに対して、「ゆけっピカチュウ!」に感じるのに近いタイプの嫌さを時々感じていた。「自分の好きなもの」を自分のカードとして使うような感覚。 「推ししか勝たん」「私の推しが今日も尊い」と言うとき、そこで言う「推す」という行為に…

not for meであることついて

今日は月曜ということもあって朝からうだつが上がらず目に入る情報すべてを拒絶したかった。Twitterなどを見ていると自分とあまりにも考え方が違う人間がこの社会にはとてもたくさんいて、社会は当たり前に私が望まない形で設計されていることに気づいてぞっ…

元気ですか?

6月になったら元気になれると思っていたけどなんということもなく空しい。 あいもかわらず週末の夜にはああもう生きていたくないぜと思ったり、毎朝シャワーをしているときにはいつか死んだあとのことを想像して小さく声をあげたりしている。季節が一巡する…

2/27

大事なことから順番に忘れていく。 一番大事なことを後回しにして、目の前の生活にそれなりに懸命に対応して、そうやって時間を過ごして、終わりの時にはまぁこれはこれで悪くなかった、とあらかじめ用意していた総括をしたりするんだろう。それはそれで本当…

2/26

私はロシアにもウクライナにも行ったことがないし歴史的・民族的な経緯についても通り一遍のことしか知らないから今何が起きているのかよくわからない。ロシアは一方的に暴力を行使しているけど、徴兵年齢の男性の出国を禁じて武器を取れと呼びかけるウクラ…

戦争が始まった

昼休みに会社の会議室でコーヒーを飲んでいたら、先輩が「戦争が始まったよ」と言いながら入ってきた。 最近株を始めたというその人は、証券取引所の休み時間が明けたら軒並み株が下がっていた、その間に戦争が始まったんだね、という話をした。ショックは受…

OOPARTS

思い立ってOOPARTS「D-river」東京公演千秋楽のチケットを前日に取って観に行った。鈴井貴之作・演出・出演の演劇プロジェクトの第6弾。OOPARTSはミスターが20代後半の頃に旗揚げして数年後に消滅した同名の劇団の復活版でもある。Out Of Place Artists(場…

塩味のせんべい

塩味のせんべいを「サラダ味」と呼ぶ嘘に慣れてはいけない。 塩味のせんべいをサラダ味と呼びならわすようになった由来を私は知らない。きっとそこには誰かの人生があり、それなりの事情や経緯があったことだろう。塩味のせんべいを最初にサラダ味と呼んだの…

春闘は春の生活闘争の略

会社から冬の賞与をもらった。少し嬉しくて少し出口がないような暗い気持ちになった。帰りに本屋に寄った。茨木のり子の詩を何編か収めた、手のひらサイズで凝った装丁の、余白の多い本が1800円程度で売られていた。金持ちのための本だなと思った。 昨日読み…

いつか素晴らしい世界になるといいですね

村上春樹はTokyoFMで「村上radio」という不定期放送のラジオ番組を持っている。今年の10月は早稲田に村上春樹ライブラリーがオープンしたこともあって、毎朝5時から過去の番組を再放送していた。 ところで今うちで預かっている猫は毎朝決まって5時頃に腹を空…

早まれ!遅いくらいだ

住んでいるアパートが取り壊しになるので来年追い出される。 モラトリアムはここを出ていくと自分で決めたときに終わるのだ。まだなにも選んでいないしなにも失っていない。再開発のつごうで勝手に追い出されたら永遠にここを出ていけないじゃないの。どうし…

ある5/11の

選べそうなものじゃなくて選びたいものはなんなのか、いま考えないともう一生偽物の人生を生きる気がする。と3ヶ月前の日記に書いてあった。けど今日まで忘れてた。ということはこの3ヶ月は確実に偽物の人生だったらしい。ぼくたちは何だかすべて忘れてしま…

電車で絡まれた話

入社半年の新人だからということもあって在宅勤務ではなく毎日出社している。 ついこの前、中野で東西線に乗って、席に座って発車するのを待っていたら、後から乗ってきたちょっと様子がおかしい人に、 どいてよ!そこあたしが座るんだから! と言われた。車…

GW

連休前夜の金曜日にスマホが壊れた。auショップの予約枠は最終日の夕方まで空きがなかったので静かな連休となった。ツイッターを見たりたまに電話をかけたりするための機械を10万近くかけて新調したので、ローンを返済するために働かなければならない。いや…

3/7

朝、避難はしごの設備点検の人が来る。ずっと前から今日が設備点検ということは周知されていて、忘れないように玄関のドアにお知らせの紙を貼っておいたのに忘れていた。 ゴミや洗濯物が床に散乱していたしベランダまでたどり着くまでにたくさんのものを跨が…