光明元年

雑感

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大事なことから順番に忘れていく。

一番大事なことを後回しにして、目の前の生活にそれなりに懸命に対応して、そうやって時間を過ごして、終わりの時にはまぁこれはこれで悪くなかった、とあらかじめ用意していた総括をしたりするんだろう。それはそれで本当に悪くないかもしれない。でもそれを選ばない。だから気をつけて自分を見張っておかないといけない。でもそのことをすぐに忘れる。

自分が忘れていることを思い出させてくれる会話や音楽や文章や映像があり、往々にしてそういうものに触れると自己嫌悪に陥ったり死にたくなったりとかき乱されて大変だけど、生きていることを実感する貴重な時間でもある。それまで安穏と生きていた現実がグニャグニャに歪んで、剥き出しでまったく安心ではない違う姿を現す。安心ではない現実で安心して生きていた自分があらわになり、ああまた忘れてた、と途方に暮れる。見えている現実の形を変える、視野の形を変える会話や音楽や文章や映像。

日常生活というものに対して「自分が生きていることを忘れて生きている時間」という感覚がある。みなさんそうですか?

生活と人生の交わらない平行線の隙間をどうにか埋めたい。

はてなブログの改行ってなんでこんなに行間空くんだろう。