光明元年

雑感

東京-足柄-新城-伊賀甲南-京都深草-大阪

大学の先輩に会いに神戸に行く。高速バスで8時間。トンボ帰りの予定なので滞在時間と移動時間がどっこいどっこいくらいかもしれない。そして私は観光よりも移動のほうが好きかもしれない。

先週は酔っ払ってスマホを紛失したり心当たりを捜索したり補償の手続きをしたり見つかって警察に引き取りに行ったり補償のキャンセルの手続きしたりと、自分の愚かさで招いた事態のせいであわただしかった。心当たりの場所を訪ね歩く中で自分のじゃないiPhoneが2台出てきて、愚かな人は私のほかにも結構いるんだと知れてよかった。

そんなことをしていたせいか日付の感覚がバグっていて、昨日まで「3〜5月の間ははあんまり残業しないほうが社会保険料的にいいらしいから…」とか思って早めに打刻したりしてた。けどもう全然6月10日だった。

5〜6月はよく人と会っていて、友達ってありがたいなと思うことが多かった。自分とは違うテンポ感で生きている人と会うとすごく良い。元気が出る。大体の人は私より速い。

友達を大事にしたいんだけど、人を大事にするということがずっとうまくできてない気がする。自分の無力さを感じるけど、自分のこと無力ではあっても無能ではないと思っているから、習練次第で発揮される可能性のある能は備わっていると思うから、まあ今後もぼちぼち人と関わっていきたい。というか程度問題はあれ、100%無能な人間はいない。

バスの中で植本一子の「愛は時間がかかる」を読んでいる。日記本を読むのは好きだけど、自分の日記をZINEにして値段をつけて売るという行為がよくわからない、と思っていた。でも、それは自分自身の生活や人生に対する評価が低いから他人に対してもそう思うのであって、別に何者でもないどこかの誰かがただ生きている日々の日記からほかの誰かが何かを受け取ったりすることは全然あるだろ、と考えを改めた。自分の取るに足らない日々を価値あるものと認めることで他人の日々のことも尊重できるようになるのかもしれない。