光明元年

雑感

猫が尿路結石が原因でおしっこができなくなり、急遽入院・手術ということになってしまった。木曜の夜中に様子がおかしかったので夜間救急に連れて行ったらそのまま入院、金曜の午前中に説明を受けて午後には手術、という怒涛のスピードで事が運び、生活が一変してしまった。

去年実家の猫が死んだ時もつくづく思ったが、猫の苦しみの前で人間にできることはあまりにも少ない。かといってオロオロだけしているわけにもいかず、わずかな「できること」のなかで猫に代わって意思決定しなければならない。飼い猫は自分の処遇を自分で決めることができない。何が行われているのかもわからないまま人間が選んだ処置を受け入れるしかない。猫の病気と比べると、人間の悩みなんてものはどうとでもなる。猫と比べれば、人間は自分のことは大体自分でどうにかできるはずだと思う。

生きていると日常的に3つか4つくらいの問題を同時進行で抱えていたりするわけだけど、こういう緊急事態が発生すると一旦それまでのすべてをストップさせて、目の前の早急に手当てが必要な現実的な問題に対処していくことになる。即座に判断と対応をしていかなければならない現実の諸問題に立ち向かうことには、若干の癒し効果みたいなものを感じなくもない。悩む余地がないからか。実存よりも生存が優位になってる状態というんだろうか。しかし反動で今日はまったく動けなかった。

ちなみに猫には国民健康保険というものがないので、手術や入院ということになると目ん玉飛び出る金額を請求される。元気なうちにペット保険に入ろう!